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フォレンジック調査の実態

投稿日:2020年9月17日 更新日:

フォレンジック調査とは

フォレンジックについては、過去の記事でも紹介しておりますので、簡単にご説明します。

フォレンジックとは法医学と訳され、
犯罪における、分析、鑑識を意味します。

フォレンジック調査は、PCやスマートフォンなどのデジタル機器に対して行う鑑識を指します。

今回は、フォレンジック調査で実際にどのうようなことを行うのかをご説明します。

フォレンジック調査の実態 その1 ヒアリング

フォレンジック調査で最初に行うことは、ヒアリングです
これは非常に重要となります。

なぜならフォレンジックとは、常に調査内容が異なるからです。

状況に応じて必要となるデータや情報が異なるため、
しっかりとヒアリングを行わなければ求めている結果になりません。

では今回は、退職した社員が使用していたPCからWeb閲覧履歴、削除されたデータが必要という
例を持ってご説明していきます。

フォレンジック調査の実態 その2 エビデンス確保

 

エビデンスとは、証拠という意味となります。

フォレンジック調査でのエビデンスは、調査するPCスマートフォンなどの機器を指します。

さらに詳しく言いますと、PCに内蔵されている記憶媒体(HDDやSSD)になります。

エビデンス確保には2種類あり、実際のPCなどの機器の確保
記憶媒体の複製をとることです。

実際の機器を確保するのも、退職した社員の場合は、すぐに確保可能ですが、
在職中ではそうはいきません。

その場合は、退社後や、休日に使用しているPCなどの機器の複製をとり、気が付かれることが
ないようにしなくてはいけません。

今回の例では退職した社員が使用していたPCですので、記憶媒体を取り外し、複製を作成します。

フォレンジック調査の実態 その3 エビデンスの調査


エビデンスの複製を作成した後は、複製した記憶媒体に対して調査を行います。

調査と一言で言っても、多岐にわたります。

その1でヒアリングをした内容に沿って調査を実施いたします。

今回の例では、Web閲覧履歴調査、削除データの調査となります。

Web閲覧履歴は使用しているブラウザによって、保存先が異なるため、事前に確認をしておくと
無駄な調査をしなくてすみます。

削除データの調査も同じで、必要なデータについて確認をしておくといいでしょう。

できるだけ無駄を省くことが重要です。

なぜなら、フォレンジック調査は時間との勝負となることもあるからです。

フォレンジック調査の実態 その4 調査報告書の作成


調査した内容を報告書にして提出をいたします。

この報告書は裁判で使用されることもあるため、偽証にならないように注意が必要です。

使用した、ツールやソフトフェア、調査したエビデンスの型番、シリアル、ハッシュ値なども
全て記載いたします。

ハッシュ値とは、データの指紋のようなものです。
ハッシュ値が一致していると同じデータであることを証明することができます。

調査した内容を細かく記載いたします。

今回の例では、Web閲覧履歴調査と、削除データ調査となりますので、下記のような文面を作成します。

” 2019年1月~2020年3月までに閲覧していたWeb履歴として62,099の履歴が見つかりました。
また、削除データとして3,849ファイルのデータが判明いたしました。
その中から、該当のキーワードを含めたwordファイル38個、メール24通が見つかりました。
その結果、閲覧していたWeb履歴と該当のデータを削除したことは間違いないと判断いたします。 “
                                  

※これは一例で、実際の調査内容とは異なりますので、ご了承ください。

 

フォレンジック調査の実態 その5 納品

最後に、作成した調査報告書と、抽出したデータをご納品いたします。

納品物は、調査報告書抽出したデータが保存されている記憶媒体調査したエビデンス(機器)が主となります。

 

フォレンジック調査の実態

今回、簡潔にフォレンジック調査についてご説明させていただきましたが、

フォレンジック調査がどのようなものかご理解いただけたでしょうか?

その1 ヒアリング

このヒアリングによって、調査内容が決まりますので、非常に重要となります。
どのような証拠が必要となるのかより詳細な情報を知っておくことが重要です。

その2 エビデンス確保

これはその1でヒアリングした内容により確保方法が異なります。

その3 エビデンスの調査

ヒアリングした内容に沿った調査を実施いたします。

その4 調査報告書の作成

調査した結果や使用したツール・ソフトウェアについて詳細な内容を作成します。
偽証とならないように十分に注意して作成いたします。

その5 納品

調査報告書、抽出したデータのご納品を行いフォレンジック調査は完了となります。

今後、フォレンジック調査が必要になった時は、

是非、デジタルフォレンジック24までお問い合わせください。

ご希望に沿った調査を実施いたします。



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