Thunderbirdメールのデジタルフォレンジック – デジタル フォレンジック | forensic24 セキュリティ 証拠データ 不正アクセス 情報漏えい対策

実績 データ復旧 データ復旧の技術 デジタルフォレンジック データ保存の豆知識 ITお役立ち情報 ハードディスク(HDD) パソコン(PC) データ保全

Thunderbirdメールのデジタルフォレンジック

投稿日:2020年9月30日 更新日:

デジタルフォレンジックとは

“フォレンジック(forensics)”とは「鑑識」「(法医学的な)分析、調査」といった意味があります。
そこにデジタルをつけた「デジタルフォレンジック」は、情報セキュリティのインシデントが発生したときに、コンピューターやスマートフォンなどの電子機器からデジタルデータやログの分析、調査をする技術を指します。情報漏えい事件や、不正操作などがあったとき、鑑識のように、情報を保全し、調査、解析する技術です。

デジタルフォレンジックにより導き出された調査結果は、法的根拠をもつ証拠となり責任の所在や損害賠償の金額に関わる重要な証拠の裏付けとしても活用されます。

 

ある企業で起きた不正行為

数カ月前に退職したA社員が使用していたパソコンから、削除されたメールデータの復旧のご相談がありました。

状況をお伺いしたところ、ある取引先が別の会社から「現在取引されている会社よりも有利な条件で取引をしないか」といった旨の営業を持ち掛けられたそうです。
別の取引先にも確認したところ同様な営業があったことがわかりました。
調査の結果、退職したA社員が転職先に顧客情報を流した疑惑が浮上しました。
そこでメールで不正なやり取りが行われ、それに関連しているメッセージを意図的に消しているかどうかを調査してほしいというご要望でした。
外部から会社のデータを閲覧できないようにしていたので、会社で使用していたパソコンから操作された可能性が高いとのことです。
使用していたメールソフトは、Thunderbirdでした。

上記内容をデジタルフォレンジック24メルジックにご相談いただきました。

 

Thunderbirdメールとは

Thunderbird(サンダーバード)は、Mozilla(モジラ)プロジェクトが開発をしているメールソフトで以下のような特徴があります。

・OutlookやWindows Live Mailと同じような感覚で操作できる
・他のメールソフトから比較的乗り換えやすい
・迷惑メールやフィッシング詐欺メールのフィルタリング機能が高い

Thunderbirdのメールデータの保存場所

まずThunderbirdのデータの種類としては、設定ファイルであるプロファイルデータとメールデータがまとまっているメッセージデータの2つがあります。

いずれも隠しフォルダである「AppData」フォルダに格納されているため、参照する場合は「コントロールパネル」から「フォルダーオプション」を開き、「隠しファイル、隠しフォルダー、および隠しドライブを表示する」にチェックを入れて適用してください。

プロファイル(設定ファイル群)の保存場所

初期状態でのThunderbirdのプロファイル(設定ファイル群)が保存されている場所は以下になります。
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Thunderbird\Profiles
Profilesフォルダ内にある「xxxxxx.default」フォルダがプロファイルデータです。

メッセージデータの保存場所

初期状態でのThunderbirdのメッセージデータが保存されている場所は以下になります。
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Thunderbird\Profiles\xxxxxx.default
フォルダ内にある「ImapMail」フォルダ・「Mail」フォルダとなります。

フォレンジック調査の結果

退職者が使用していたパソコンの調査を行いました。
デジタルフォレンジック技術は、通常のデータ復旧では検出が困難なデータを見つけ出すこともできます。
その中でもThunderBirdは、難易度が高いものでありましたが、結果として多くのThunderBirdのメールを検出することができました。
このメールデータをお客様へ証拠として提出いたしました。
※調査したデータの内容については、我々は関与いたしません。あくまで抽出されたデータを『証拠保全』という形で、お客様にご提示するまでをサービス内容としています。

詳細な分析をお客様が行った結果、転職先と思しきドメインのメールが見つかり、メールの文面から不正を裏付ける証拠が発見されたということでした。

 

フォレンジック調査は専門業者へ

デジタルフォレンジックは、不正等がある可能性がわかった時点で速やかにパソコンなどのデバイスを確保し調査することが有効となります。
またデータ復旧でもデジタルフォレンジックでも、ハードディスクなどに記録されている情報を集めて解析することが基本です。
そのため自己復旧を試みるためにフリーのデータ復旧ソフトをインストールしたりすることは、データの痕跡を上書きしてしまう行為になりますので、特にフォレンジック調査の対象となる機器の調査は、専門業者にお任せいただくことが賢明です。

ぜひデジタルフォレンジック24までお問い合わせください。



-実績, データ復旧, データ復旧の技術, デジタルフォレンジック, データ保存の豆知識, ITお役立ち情報, ハードディスク(HDD), パソコン(PC), データ保全
-, , , , ,

執筆者:

関連記事

情報漏洩を防ぐ暗号化とデータ解析の技術「デジタルフォレンジック」

Contents1 情報漏洩を防ぐ暗号化とデータ解析の技術「デジタルフォレンジック」2 暗号化で会社の情報を守る3 情報の暗号化と…

続きを読む

削除されてしまった証拠データをデジタルフォレンジック調査

パソコンやサーバーなどの電子機器から証拠データを調査、取り出すサービスとして「デジタルフォレンジック(digital forens…

続きを読む

【実例】退職者が機密情報を持ち出し!削除されたメールを復元!

    Contents1 退職者の不正によって蔓延する情報漏洩1.1 建設業の事例1.2 社内で何とかしよう…

続きを読む

企業で起きた暗号化解除事例

Contents1 事例1:暗号化された顧客情報の調査1.1 管理者不在の顧客情報が暗号化1.2 PGPで暗号化されていた1.3 …

続きを読む

閲覧履歴や起動ログから不正調査が可能なデジタルフォレンジック

Contents1 閲覧履歴や起動ログから不正調査が可能なデジタルフォレンジック2 デジタルフォレンジック調査実例「インターネット…

続きを読む